睡眠は、こども、成人、高齢者の健康増進・維持に不可欠な休養活動です。良い睡眠は、脳・心血管、代謝、内分泌、免疫、認知機能、精神的な増進・維持に重要であり、睡眠が悪化することで、これに関連したさまざまな疾患の発症リスクが増加し、寿命短縮リスクが高まることが報告されています。 また、良い睡眠は、労働災害や自動車事故など眠気や疲労が原因の事故や怪我のリスク低減にも役立ちます。さらに、睡眠は日中の活動で生じた心身の疲労を回復する機能とともに、成長や記憶(学習)の定着・強化など環境への適応能力を向上させる機能を備えているため、睡眠の悪化は成長や適応能力の向上をも損なうことにつながります。
相談員がお話を伺った後、専門医(※1)が診察します。質問紙による睡眠状態などの評価、睡眠衛生指導、睡眠時無呼吸症候群の簡易検査、心電図、胸部レントゲン、血液検査などを必要に応じて行います。
不眠症は、うつ病や不安症をはじめとしたさまざまな精神疾患の初期症状、もしくは併存症として現れることが多くありますので、精神科領域の観点からも専門的に診察いたします。
これらの診療は、静穏でゆったりと寛げる個室に2~3泊入院して受けることも可能です【写真1】。診察の結果、睡眠障害に関する精密検査が必要な場合は、他病院への受診をサポートします。
■すでに他病院・クリニックの精神科・心療内科に通院中の方は、先ずはかかりつけ医にご相談ください。