この日は、雨も多く、しかし虹🌈も多い日でした。
こんなに虹を見たのは、人生で初めてでした。
もしかしたら、辛い時間を過ごされていた方が見た虹かもしれません。
あるいは、スタッフのブログをご覧になった神様の返信かもしれません。
奇跡のようなダブルレインボーでした。
「自分は世界一の幸せ者だ」と笑顔で話す彼は、
CT上、前頭側頭型認知症の診断です。
本来なら、怒りっぽくなったり、
周囲を困らせることの多い病気であるにも関わらず、
家族に車椅子を押されて、ニコニコと診察室に入って来られます。
おそらく農家を切り盛りしながら、
多くのご苦労のなかで、人生の長い時間を、
きちんと自分の幸せと向き合って過ごしてこられたのだと思います。
マインドフルネスでは、不安に対処する瞑想の前に、
幸せの瞑想を行います。
幸せを感じることで、それを乗り越えることができるからです。
認知症でさえ、幸せにはかなわないのだと、
彼に教えていただきました。
先日の日曜日にダブルレインボーが出たとニュースになりました。
私もちょうど虹を見たのですが、
ダブルレインボーではなく、一つの虹でした。
ダブルレインボーは見れなくて残念でしたが、
とってもとってもきれいで、
気持ちがハッピーになりました。
虹が2つ重なって見える二重虹、ダブルレインボーは幸運の縁起物だそうです。
忙しいときこそ、下を向きたくなるほど嫌なことがあったときこそ、
私はふと空を見上げるようにしています。
気持ちが軽くなったり、自然の大きさを感じます。
水の一生においては、
飛沫となる時、
あるいは、雫において際立つ。
思えば人生余命の砂時計は、
常に落下であり、川の流れと似ている。
翻って私たち体内の血液は、
毛細血管を含めて計算するとおよそ10万キロ、
地球2.5周の血管の長さを、
僅か20〜30秒の速さで1周しており、
これは立派な大河と云えよう。
自然の流れに任せて、その時々を大切に生きるのがよいと思う。